バンザーイ! 15年かけてやっと完成でーす!
このクラッチはスゴイですよ。ホントーにスゴイです。
伝達力も耐熱性も耐久性も超ド級のシロモノでございます。操作も当然カーボンらしく優しい。
シングル、ツイン、トリプルをラインナップします。
フルカーボンクラッチは受注生産品です。当面、ATSのクラッチのラインナップにある車のみフルカーボンクラッチを受注いたします。納期は4~6か月です。
初回メンテナンスはドラッグレース500本後にシム1枚追加する程度?!
現行カーボンクラッチの2倍以上の伝達力がある!
それに摩耗が異常に少ない!
ドラッグレース15本やってディスクの摩耗が0.01mm! えっ!
実は、このように表現できそうなスゴイ性能が2007年モデルですでに実証済みなんです。
今回のモデルは、2007年モデルと同等の性能・耐久性があるということなんですね。しかも量産に耐えるという進化版なのです。
半クラOK、揉んでも?OK
ドラッグレースのスタートでの半クラッチ操作、ドリフトのクラッチ揉み、これらに耐えます。しかし、極端に長い半クラッチや長い連続揉みをするとクラッチ全体が真っ赤に焼けてカバーやクランクケースなどのアルミ材、その他周辺部品に熱害を与え危険な状態になるので、そのような操作は短時間に抑えてください。
受注する車種は既存クラッチの適合範囲内ですが、レース分野は限定しません。ご希望をお聞きしてベストなクラッチをご提案いたします。
<ついでの話 : ATSとフルカーボンクラッチ>
思い起こせば15年前の1995年。ACROSSさんにカーボンローター、カーボンLSDやカーボンクラッチの試作を依頼(ドーンと前金積んで・・・この話はいいか)して最初にできてきたのが33GT-R用のフルカーボントリプルクラッチだった。いきなりリアシートに200Kgのウエイトを積んで上り坂で5000RPMミートの発進を繰り返しては分解点検の繰り返しだった。んが、ついにディスクがドーナツ状に割れてしまった。
カーボン製品の市販を急ぐため、当時はまだ前例がなかった鉄プレートとカーボンプレートのハイブリッドタイプのカーボンクラッチを開発し2001年に市販開始。ドラッグレースのショップさんが飛びついてくれました・・・んが、そこらじゅうで切れ不良発生し大騒ぎが2年ばかり続きました。大変申し訳ないと思いつつも、我が社の能力(いろんな意味で)ではどうしようもありませんでした。
早くフルカーボンを作らなきゃと、2003年第2試作が完成し12月にC&Y SPORTSさんのドラッグ85でテスト・・・すぐ壊れて、第3、第4、第5試作もあちらこちらが壊れに壊れて・・・・第?試作が2007年5月に完成しC&Yさんのドラッグ86でテストしまた壊れ、ついに「これが最終兵器じゃ」とコストを無視して大幅に改造した試作品を作って11月にテストし、見事テスト合格。嬉しくて嬉しくて、すぐ市販開始。だが10セットも売ったか売らないかの内にカーボン生産の都合で(詳細は企業秘密)販売中止することに。しかし、性能と耐久性は凄まじいものでした。
そして歳月は流れACROSSさんは倒産し、2013年からACROSSさんに代わってCFCデザインさん(TMTマシナリーさんの子会社)と共同開発を再開。C&Yさんにテスト協力をお願いして試作テストを再開するも伝達力や生産性を欲張ったために第1試作は2014年6月に失敗し、2014年9月の第2試作のテストで見事合格!成功!C&Yさんにて1000PSエンジンを完成させたので今後「Max3000PS」を裏付けするためにじっくり各種テストを実施予定でございます。
↧
フルカーボンクラッチ受注開始しまーす!
↧