LSDの中をただオイルがたくさん通り過ぎるというのではなく、最外径部にあるクラッチプレート外爪溝に向かって強い流れでオイルが流入し流出していくよう工夫した新型LSDの登場です。また、このLSDは、デフケースにクロモリ浸炭焼入れ材を使用して高強度・高硬度を確保し、デフケースの変形やベアリングボスの摩耗、外爪の食込みを解消しています。
新型LSD Type DD 新発売
DD =(Super) Driveability & Durability 超高性能&高耐久
スリックタイヤの耐久レースを劣化無しで走り切る新型メタル&カーボンLSD5機種を新発売!!
【新型メタルLSD】 \149,000
1.EK9、DC2用 RHFA(B)8733T D24
2.DC5,FD2用 RHFB8753/8793T D24
3.EVO1~10リア用 RMRB8714 D24
4.GDB~VABフロント用 RSFB9523
5.AP1/AP2用 RHRA(B)9512 (9月発売)
【新型カーボンLSD】
SPEC1~4\181,000 、SPEC5 \183,500
1.EK9、DC2用 CHFA(B)8733T
2.DC5,FD2用 CHFB8753/8793T
3.EVO1~10リア用 CMRB8714
4.GDB~VABフロント用 CSFB9523
5.AP1/AP2用 CHRA(B)9512 (9月発売)
【新型LSDの特徴】
1.デフケースを高硬度・高強度とるすためにクロムモリブデン鋼と浸炭焼入を採用してケースのタワミ、外爪プレートの食込み、ベアリングボスの磨滅縮小等を抑えて高耐久を実現しました。
2.オイルの流入経路を確保し、LSDケースの最外径部から徐々にオイルを放出して遠心力によるケース内部の油圧を最大限に高めて、オイル通路が狭いクラッチプレートの表面にもオイルを確実に供給・冷却することでクラッチプレートの焼付きやカーボンチップの剥離を抑えました。
3.最外径部にある外爪プレート溝からオイルを放出して主に慣らし運転時に発生するスラッジを確実に排出。スラッジによるプレートやカーボンチップの摩耗を防止しすることでイニシャルトルクの低下を抑えました。
4.サラバネを4~6枚内蔵するスペースを確保して、高イニシャルトルクのカーボンLSDやメタルプレートとのハイブリッド化に対応できる構造としました。
5.これらの改良効果によって、初心者からベテランまで不安なく高いレベルで車の動きを制御できるコントロール性能と、過酷な負荷状況でも長時間性能劣化を起こさない耐久性能を実現しました。
今日、ご紹介するのはS2000用と新型ロードスターND5用です。
まずS2000用から
フランジ部には、外爪溝へのオイル流入・流出を促進できるPDCに大きめの穴を8個配置。
円筒部には外爪の位置にオイル穴を開けてオイルの流出を促進。
続いて、新型 ND5ロードスター用
まったくの新作であるため、各部にオイル経路を入念に作りこむことができました。
特に、左右のサイドシャフト入口にも3本のオイル溝を切ったのが目新しい所です。
以上